BEATLESの名曲『Yesterday』に匹敵(・・? するLOVE SONG!!

ファイル#2 曲名:The Way Love Used to Be  
作詞,作曲:レイモンド・ダグラス・デイヴィス (The Kinks)
パーシー に収録

人間の男女の色恋沙汰を詩にしたLOVE SONGと呼ばれる曲は数え切れないほど存在する。その内容はというと、「貴方が世界で一番好きだ」「貴方なしでは生きられない」といった、ただひたすらに相手のことを強く切望する情熱型(このパターンが一番多いかな)や、「あんなに愛し合っていたのに貴方は去ってしまった」といった失恋や片思いなどを歌ったトーチソングといわれるものもある。BEATLESの名曲『Yesterday』は「何故彼女は行ってしまったんだ…」と嘆くトーチソングである(ポール自身は後に、母親のことを歌っているといってはいるが)。

で、ここで紹介する『The Way Love Used to Be 』という曲は、情熱型でもトーチソングでもなく、「ある場所を知っている 遠いところじゃないよ 出かけようよ…」と淡々と呟くだけの非常に短い曲である。“ある場所” に行けばお互いに理解しあえると歌ってはいるが、主人公の男も自分が誘っているその場所が何処にあるのか分かってはいないであろう。だけど、なんとかして彼女と二人きりになりたいという切なる願いが痛いほどわかり、非常に切ない思いが伝わってくる素晴らしい曲である。ただイギリス特有の陰りがあり、アメリカとかではあまり受け入れられないだろうな。

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